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プレスリリース G8 女性の人権フォーラム」「スペースあらいず」

 国際保健に関する洞爺湖行動指針についてのコメント

誰もが生きられる権利のために、経済大国によるG8は行動指針を示すだけでなく、具体的な資金拠出が必要です。

女性と子どもが安全に、安心して、健康に生きられる世界の実現を求めます。

  北海道洞爺湖サミットで7月8日に国際保健に関する洞爺湖行動指針が発表されました。この洞爺湖行動指針に対する当団体の見解を下記のとおり、表明します。世界経済・世界政治に強い影響力をもつG8諸国は、すべての人が人間らしく健康的に生きることができるよう、世界のどこで生きているかによる格差を是正するため、財政的拠出を中心にした国際的責務があります。この観点からすると洞爺湖行動指針(以下「行動指針」といいます。)を評価すると、残念ながら、行動指針は、G8の責務を充分に果たしたとはいいがたいと言わざるを得ません。

 確かに行動指針には、妥当な行動原則やとるべき行動として一定の政治的意思は表現されています。行動指針は、ハイリゲンダムでの感染症対策と保健システム強化のために少なくとも600億ドル拠出することを確認しており、過去の公約を確認し、その実施状況を示した点は評価できます。

 また、行動指針は感染症だけでなく、これまで対策が遅れていた妊産婦の健康改善や乳幼児死亡率の削減という課題(ミレニアム開発目標MDG4と5)に取り組む政治的意思を示しました。MDG4と5の実現が困難になりつつある現状についての国際的認識に基づいて、母子健康手帳の普及だけにとどまらず包括的に母子保健やリプロダクティブ・ヘルス・サービスについてその重要性に着目したことは評価できます。

 保健従事者の維持まで含めた保健システムの強化や、各保健政策や他分野との相互関連性を重視したことも的確な方針です。さらに、ジェンダー平等、女性のエンパワメント、性的搾取や女性に対する暴力の解決の重要性を記載したことも評価できます。

しかし、G8諸国がODAをGNIの0.7%まで増額することさえ履行できない現状のもと、保健分野での新規資金の公約がないのは大変残念です。過去の公約や年次レビューについては記述があるものの、2005年グレーンイーグルズサミットで公約したODA総額増額実現の具体的道筋が示されず、今後も国際保健をG8の主要課題としていくことについての具体的な合意ができなかったことも残念です。また、行動指針で記述されたハイリゲンダムでの600億ドルについても言い逃れの余地を残す記載になっております。特に、妊産婦と、新生児、乳幼児の毎年600万人の防ぎうる死亡を回避するための毎年102億ドル(世界保健機関と国連人口基金の試算による)の追加的投資が明記されず、この課題実現のための具体的な資金の記載がなかったことは極めて残念です。この行動指針ではみすみす多くの人たちの命を見殺しにしているのに等しいです。

 また、行動指針では、援助協調についても記載はなされたものの、具体的な枠組みを示せなかったことも、議長国である日本がリーダーシップを取れなかったことの現れであり、非効率な援助の競合の具体的な調整については今後の早期の有効な解決が望まれます。さらに、新規に制定されたMDGsのターゲットであるリプロダクティブ・ヘルスサービスへの普遍的アクセスは、女性の人生だけでなく地域社会にとっても不可欠であり、アフリカ開発会議では明記されたにも関わらず、行動指針では削除され、単に「広くアクセスが可能」と表現されるにとどまり、その内容があいまいな上、具体的な指標の実現方法への記載がなされませんでした。ジェンダーについても、単なる配慮にとどまらず早急な具体策が求められます。今後、アクラでのパリ宣言フォローアップ、国連での会合、日本でのG8サミットの評価、今後のサミットが存在するならばそのサミットでの改善されることを歓迎します。

配布資料・・・・・「洞爺湖行動指針」、「NGOフォーラム作成成績表」

 このプレスリリースについてのお問い合わせは、 すぺーすアライズ 鈴木、麻鳥、まで272-0023 千葉県市川市南八幡4-5-20エムワイビル5A  047-376-6556  Fax: 047-320-3553  E-maiil: allies@crux.ocn.ne.jp

 

担当 麻鳥澄江、鈴木 文 ファクシミリ 047−320−3553 電子メール joyful@joy.ocn.ne.jp


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