●女 ( わたし ) 自身の人生を広げよう
　〜若い女性たちのリプロダクティブ&セクシュアル・ヘルス&ライツ（RSHR）イニシアティブ 〜

「若い女性たちは、若いから、女性であるからという２つの理由で社会的な格下げを受けています。そのため、若い女性たちが自分の身体を思い通りにできること、自分の権利を享受する能力、力を得たり、参加し、自らを組織する自由などという、自分で決めることに影響を受けるのです。」AWID 2005

WGNRR (The Women’s Global Network for Reproductive Rights) では、若者がリプロダクティブ&セクシュアル・ライツを享受することがどれほど難しいかを充分意識しています。この取り組みは、特に安全でない妊娠中絶で死んだり、性感染症になったり、性暴力の犠牲になりがちな若い女性たちの心に訴えるためのものです。

先進国か発展途上国を問わず世界中で、大部分の若者は、リプロダクティブ&セクシュアルな面での健康や幸福を確保するための情報、手段または信頼を与えられていません。性的または生殖にかかわることは祝福されたり、楽しまれるのではなく、むしろ間違った情報、文化的なタブーや秘密にとり囲まれており、セクシュアリティが恥ずべきものであると思い込まされています。

このような許しがたい情報不足の上、女性であること、そして若者であることへの、この社会の偏見的に満ちた態度の組合せのために、多くの若い女性たちはきわめて不平等な力関係にさらされ、望まないセックスをさせられ、いつどこでどのくらい安全な性的関係をもてるかを決める範囲を制限されます。このように、若い女性への差別と性暴力は蔓延しており、性虐待を被った若い女性たちのための安全で、利用しやすい、適切なサービスはきわめて不足しています。

実際には、世界中で、若者が利用しやすく安全なリプロダクティブ・ヘルスについての医療は不足しています。若者たちは自分たちにとって必要な避妊具を得たり、クリニック、薬とアドバイスを利用するのがきわめて困難です。15歳から24歳の若者は新規の性感染症の感染率が最も高く、HIV/エイズと共に生きている全ての人々のほぼ4分の1が25歳未満であり、そのうちの大多数が若い女性です。

 若い女性の中にも、多様な人生経験と多様なグループがあるので、「思春期」の概念をひとまとめにせずにそれぞれ丁寧に理解することも重要ですが、同時に私たちは次のような経験を共有しているのです。：

－不可視性：私たちはいるのに「いない」と扱われています。私たちは表現する機会が乏しく、参加できず、声が社会に届きません。

－年齢差別：社会には私たちを見下したようで権威主義的な態度、私たちの貢献や考えを過小評価する風潮や態度があります。

－社会での格下げと対象化：社会は私たちを、単に生殖能力や性的な快感を与える存在だと格下げします。これは、私たちの自尊心や私たちが自身の身体、そして力、社会の資源や情報を享受することに悪影響を及ぼします。

上記の理由から、私たちは草の根のレベルで若い女性や女の子の人生をもっと重視するために、「若い女性と女の子のリプロダクティブ&セクシュアル・ヘルス&ライツ（RSHR）イニシアティブ」を開始しました。多くの女性運動や女性団体の理解や活動が行き届きにくい、若者が直面する課題に取り組むためです。このイニシアティブの重要な目的のひとつは、RSHR運動において若者が有意義な参加ができるよう支持することです。また、組織がより多くの若者をスタッフとして迎え入れ、若者が意思決定に参画し、運動において若者の意見がもっと反映されるようになり、より効果的に若い女性たちのニーズや関心に対応できるようになり、私たちが自身の組織構造に社会的不平等を取り入れないようにするためです。重要なことに、この目的は、若い女性たちが自身の権利のために働きかけるのを積極的に支えることによって、より大きな女性のエンパワーメントと自己決定というWGNRR自身の目的をも強化するのです。

詳細な情報が必要な方は私たちの事務所に連絡をください。：office@wgnrr.org

●これはすぺーすアライズによる仮訳です。

原文はWGNRRのウェブサイトをご覧ください。
http://www.wgnrr.nl/home.php?page=76&type=menu