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●デスコト議長 市民社会集会で講演 人権に基づいた金融・経済危機へ

2009年06月21日

金融・経済危機への対応として、権利に基づいた解決策を要求する行動を! H.E. MIGUEL D’ESCOTO BROCKMANN国連総会議長(元ニカラグア外相)による、

現在の危機についての人々の声を届けるための市民社会のイベントでの演説

(CHURCH OF THE HOLY TRINITY, 316 EAST. 88TH. STREET - NEW YORK CITY 20 JUNE 2009)

皆さん

1.  世界経済金融危機およびその開発への影響に関する国連総会開催直前のこのイベントに参加でき、いま、全世界から結集された皆さんの大きなエネルギーと団結を体感して熱くなっています。

2. 私は、この国連総会を代表し、また、何よりも、まだ声を聴かれていない何十億人の人を代表して、この集まりに感謝します。私たちはより公正な世界を創ろうとしています。特に、皆さんの多くが来週の3日間の国連総会に国連本部に入場できるよう協働して準備してくれた、たくさんの人々に感謝します。

3. 会議の見通しについては、御存知の通り、昨年12月開催のドーハでの開発のための金融レビュー会合では当初から波乱含みでした。そこで私は参加国から、世界的な経済崩壊の広がりに対して最高レベルでの会合を準備するよう要請されました。

4. ドーハでは、政府間会合と平行して、たくさんのNGOから提案された宣言はすばらしいものでした。その宣言は、各国が継続して立ち向かう課題への行動を明快かつ広範囲に要請するものであり、その内容はずっと先を行くものでした。私は宣言の視点を共有して、その会議の成果文書についての政府間の交渉にとって価値ある到達点となるよう、国連のウェブサイトへの掲載を依頼しました。

5. 会議の目的を定める困難な交渉をしている間に、参加国は、その主目的を、とりわけ、より弱い途上国の経済への影響であると位置づけるべきであると決定しました。それだけでは充分ではなく、同様に重要なのは、世界経済にとっての新しい安定と、より良い統治をもたらす国際金融構造の改革と変革を目指すものと定められました。

6. 悲しいことに、多くの国は、この会議が創造的で野心的なゴールを実現してほしくないのです。しかし、多くの参加国が懸命に濃く会合することとその大切なフォローアップに寄せる期待について、共有したいと思います。

7. この会議の課題は経済改革に関する議論を国連の場に戻すことです。世界的な危機によって最も影響を受ける国が、この危機を解決する本当の声を持つようにしなければなりません。G8、G20や特別グループによるサミットが開催されてきました。いま、すべての国が参加するG192に、途上国の懸念とニーズと具体的な推奨策を提示する機会を与えるべきです。私たちが持続可能な回復を支持し、さらにすべての国が回復の恩恵にあずかれるよう、G192に参加することが求められます。

8. この会議の課題は変革です。G20などの他のグループは世界全体を決めようと、尊大にも、経済衰退に対処すると言いつつ、狭い利益のみを守る緊急処置を提案してきました。さらに、そのような国は、主に今回のような混乱を再発させないための幅広い改革提案をことごとく拒否してきました。この会議は、世界的な経済的統治について世界的な会話を始める機会であり、現在と今後数十年にわたり国際機関をより多くの人々に代表され、包括的なものにする方法ととみなされるべきです。

9. この6ヵ月で、金融・経済の状況はさらに悪化しています。途上国だけでなく先進国でも何千万人もの人が、極端な貧困状態に陥っています。大変革の必要性があるにも関わらず、多くの国、とりわけ「北」の国々は、事態がこれまでの経済の仕組みに戻ることを期待して、ますますIMFや世銀の改革を拒否しています。また、先進国は、国連の場での重要な世界的対話をしたくないと露骨に示しています。

10. 私が、皆さんと同様に、現在の市場の暴落が長い世界的恐慌にならぬよう希望していますが、もと通り経済の仕組みに戻ることはできず戻ってはならないという広い見方を共有しています。

11. 深く、まだ完全には理解されていないシステム的変化が進行しています。経済学者と政策立案者は、経済がいつ、この混乱から抜け出すか自信がないままです、しかし、私たちは経済が急速に再整理されるだろうと予想しています。その不確実性にもかかわらず、私たちは短期的には経済を不安定にする変化を確認する機会をつかむだけでなく、すべての国と人々に安定と公正を保障する手段を創出しなければなりません。

12. この会議は困難な過程の成果です。安全保障理事会改革に15年もかかったことを想像してみてください。ジョセフ・スティグリッツ氏のような著名な経済学者の助けを借りて、専門者委員会は、短期間にすばらしい考慮すべき推奨事項を作成しました。時々失望しますが、会議の結果を反映する成果文書の交渉を特徴づけた紆余曲折に驚いてはいけません。

13.参加国は成果文書について交渉し続けています。会議で最終的に承認される文書は、皆さんが途中で見た時点のものと非常に異なっているでしょう。

14. 会議過程への支持が準備過程でなし崩しにされました。重要な金融・財政機関に対する影響力が脅かされることに抵抗しようと固く決心する国もあります。深刻な見直しの過程が自国の経済成長と主権をむしばむ政策や機関を強化すると感じている国もあります。

15. しかし、この会議は、私たちが、これから数ヶ月、数年で、緊急に続けるべき対話の始まりとみなされるべきです。私たちは信用を再構築しなければなりません。それは国際関係、経済生活、国際機関への信頼の中心となるべきものです。

16. 解決策には、もちろん、国連の活性化も含みます。現状では、国連憲章に記載された任務を遂行できません。国連こそが、世界的な金融・経済危機を解決する場所でなければならないのです。

17. この会議は、世界の貧しく弱い市民についてのものです。現実にすべての国の人々が不況の影響を受けて将来を案じていますが、途上国は、経済危機にはほとんど加担しなかったものの、最も深刻な影響を受けています。途上国は、国内経済への影響を吸収する紙幣を印刷できません。北の先進国のように、信用市場への即時のアクセス、フェア・トレード、より多額の債務救済などを必要としているのです。

18. この会議は、私たち全員が体験している事実に直面していることについてのものです。ドナーの会議ではありません。途上国は施しを求めているのではないのです。北の景気刺激策は中小国にまで広げられる場合だけ、効果があり、世界全体の需要を回復できるのです。中小国が景気刺激策の対象に含まれていないならば、世界的な回復は危険に陥るでしょう。

19. これは、私たちが経済の再建方法について新しい考えを推進しなければならない会議です。それは、超消費主義を地球の住民としての新しい自覚へと転換し、新エネルギーを開発する強力で継続できる誘因を提供し、10億人もの小規模農民や漁民がすべての人のための食料安全保障を確実にできるよう、必要な資金と技術を導く新たな枠組みを創ることです。挑戦と機会の列挙には終りがありません。皆さんははそのような人たちのことをよく知っています。

20. 最後に市民社会組織の役割について発言します。この会議は、私たちのほとんどが当然と思う世界化の機会を否定されてきた何十億もの人々の新しい認識を刺激することです。NGOや市民社会ネットワークの代表の皆さん、私たちの仲間の皆さん、あなたがたはその最前線にいます。私たちは、新自由主義のモデルに固有の不公正と万能とされる市場の失敗を、人々が認識できるようにしなければなりません。

21. 産業界と多くの政府は、人々の幸福を約束する感覚を失っています。ビジネスが関心を向けるべきはビジネスであると声高に言われています。しかし、現在の危機は、より恵まれない仲間たちへの責任と連帯という新しい精神を私たちに注入する機会を提供しています。つまり、自己中心性と、この数十年の過剰さに特徴付けられた無謀さを和らげる道徳と倫理規範を付け加える機会です。

22.皆さんは市民社会の代表として、この経済減速の複雑さや、気候変動からエイズの世界的流行、食料とエネルギーの問題などの他の世界的危機との相互関連性にずっと気づいていました。皆さんは、国連が全体論的アプローチがこのような困難に対応するために必要であると認識させるよう援助してきました。

23. 必要な改革と変革についての私のビジョンは、多くの加盟国の立場よりも、市民社会や皆さんのネットワークによって推進されてきた未来像に近いでしょう。総会議長として自身の見解を述べることは非難されるかもしれませんが、この批判は、数十年にわたり議長の権限を蝕んできたものを反映しており、私の短い在任期間に変革しようとしているものです。

24. 私の目標は、大きな望みですが、国連総会の権威と信用性と世界的な視点で国連システムを回復させること、それが議長としての責任だと思っています。これは明らかに困難です。それでも、国連こそが世界的統治の課題について最も生産的な議論ができる唯一の代表の議論の場であることを確信しています。

25. このレベルで、多くの競争があり、しばしば些細な国益が絡みあうので勤め上げることは難しいです。しかし、私は国連は支持に値する組織だと確信しています。皆さんが、“We the peoples”を実現するための本物の仲裁人としての国連の中心的な役割を回復させる過程を積極的に推進するのです。皆さんが市民社会の代表としてすべての面で監視し、影響を与える過程でもあります。

26. すでに楽観主義者と呼ばれているかもしれませんが、私は楽観主義者ではなく、希望を持っています。楽観主義とは安い望みに過ぎませんが、希望を持つ人々として、私たちは「もう一つの世界は可能である」と心底信じており、実現したいと思います。前途は険しく、私の努力が実った時点には、他の人の業績になるでしょうが、それでいいのです。

最後に愛をこめて一言。”We shall overcome. ““Yes we can!”

ありがとうございました。

 

 

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